「しつらい」「集い」「年迎え」「いぶき」「伝承」「宴」の6カテゴリに分かれた全114デザインの年賀状(フルデザイン・賀詞イラストのみ・イラストのみの3パターン有り)。自由にアレンジ出来る江戸文字8点、スタンプパーツ(下絵10点、ひらがな160点×5種)、筆文字28点の収録もあり。
巷でよく見る「ていねいな暮らし」を提唱しているような、ナチュラルに意識高い人達にウケそう(ディスってません)。年賀状デザイン一つ一つは今時でオシャレな印象。ただ本当に雰囲気重視で、どことなく感じる佐藤可士和テイスト(他意はありません)に、良さが全く分からないという人も一定数出てきそうなニッチな作風。でも最近ほんと多いよね、こういう雰囲気。カテゴリの名前は「しつらい」やら「いぶき」やら味があり、年賀状デザインだけでなく、紙面の隅まで手の込んだ雰囲気作りはさすが。ちょっとした読み物も楽しめるし(全国お雑煮MAPはじっくり読んでしまった。美味しそう…)、ゴム版画の作り方のコーナーまであるのは面白い。こういうテイスト好きな人達ってクリエイト作業も好きそうだし。年賀ソフトの操作方法も、様々なソフト別にページを割いているので分かり易い。年賀状デザインも本自体も全ておだやか〜〜な雰囲気が漂ったゆとりある一冊。