付属の筆まめVer.26ベーシックを使用してカスタムできるデータ集。6つのカテゴリーに分かれた「クリエイターズ年賀状」276点、フォトフレームタイプ「デジカメ年賀状」41点、一般的なデザインの「定番年賀状」32点、「グリーティングカード」26点、「ちょい足しパーツ素材」199点、スマホ用カレンダー、折り紙年賀状、人気作家による塗り絵、手帳シールやカードのおまけも。年賀状の基礎知識・マナーに関する豆知識なども巻末に収録。
女性が喜ぶデザイン中心だが、キュート・ラブリーだけではないおしゃれでトラッドな雰囲気のデザインも収録されており、ターゲットが幅広くなったように感じる。各デザインごとに「見出し文字・一言あり」「見出し文字・一言・メモ欄あり」「見出し文字のみあり」「文字なし」の4パターンがあり、使い方に応じて選べる仕様なのが嬉しい。和風や幅広い年代に出せる定番デザインもグレードがアップしており使いやすい印象。しかし定番でありながらどこかお洒落で洗練されたテイストを残したデザインで、まさに「キラリと輝く」の名にふさわしい。年賀状だけでなくハロウィンやクリスマス、暑中見舞いや寒中見舞いに使える「グリーティングカード」も収録されている。
テンプレートを自分だけのオリジナルにカスタマイズできるスタンプやコラージュのようなパーツ「ちょい足しパーツ素材」もバリエーション豊か。しかし全体的にまとまりがあり使いやすいように思う。
全体を通してクオリティの高いイラストレーター陣を起用しており、個性があるがクセが強すぎないため、幅広い層の支持が得られそうだ。
非常にクオリティが高いが、敢えて言うならば「一風変わった、ちょっとお洒落な」デザインの集まる本なので「この一冊で家族全員分を賄おう」と考えて買うと「定番中のド定番」を求める世代などには少しおしゃれみや個性が強く感じるかもしれない。
付録についてはカレンダーが人気作家の可愛いイラストを持ち歩けるスマホ壁紙仕様となったところはとても良い。
塗り絵については流行にも乗っていて非常に良いが、原寸で本の最初に綴じ込まれているため、
本をめくった瞬間、「何やら白黒のページがたくさん…?」というちょっと不思議な印象を受けてしまった。カラフルでおしゃれなデザインが載った本なので、塗り見本と線画の紹介程度に止めても良かったように思う。