さばぇさんの年賀状にこだわりをもつ自慢の作り方と思いをエッセー感覚で。

さばぇさんの私の年賀状

年賀状は、年に一度の近況報告の場

 

●さばぇさんイタリア好きが高じて、30歳代半ばでイタリア留学&イタリアでの就職を経験。その後うっかりイタリアを飛びこし、現在はスペイン・バルセロナ在住。
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私にとっての年賀状

今の私にとって年賀状とは?を一言で言うと「懐かしい知人との、年に一度の近況報告の場」です。以前はお世話になった友達、同僚、上司などに「一年のお礼」という、おそらく本来の意味での年賀状を出していました。ですが、海外に住みだして6年近く、年賀状を出している方々に日々いろいろお世話になっているかと言ったら、普段会うこともないので、正直あまりお世話にはなっているとは言えません(笑)。それでも、そういう方々とのご縁があって今の自分があるわけですし、今現在あまり接点がないからこそ、1年に一度の年賀状を利用して、近況報告を兼ねたご挨拶をしたいと思っています。

逆に、普段からメールなどでやりとりのある友達には、最近では住む国や住所が変わった時以外はあまり年賀状を出さなくなりました。というのも、やはり海外から出すのは切手代もなかなかかかりますし、相手にも海外まで年賀状送ってね と言っているようで、返って申し訳ない気もするからです。

それでも毎年、日本の実家や、人によっては国際郵便代を払って海外の住所にまで年賀状を送ってくれる友達もいるので、そういう友達とは未だに年賀状のやりとりが続いています

あまり年賀状っぽくはないけれど・・・

住んでいる国(イタリア、スペイン)の習慣として、年賀状なんていうものは当然存在しません。その代わり、キリスト教のお国柄、年末はクリスマス・カードを送ります。こちらでお世話になった方には、日本の年賀状のようにクリスマス・カードを送るので、初めは日本の友達にも年賀状の代わりにクリスマス・カードを送ることも考えました。でも、こちらはカードなだけに1枚のコストがそれなりに高く(苦笑)、また送る数が多いと郵送料もだいぶかかってしまいます。

それに、ヨーロッパに住んでいるこちらがクリスマス・カードをもらうのはともかく、クリスチャンでもない日本人に、ましてや日本で年末大忙し&お正月気分直前の人にクリスマス・カードというのも何か違う気がして、結局それまでと同じように海外からでも年賀状を出しています。

もちろん日本で売っている年賀ハガキは手に入らないため、普通のインクジェット・プリンター用のハガキに印刷したものです。図案も、ヨーロッパに居ながら日本の正月っぽいハガキを送る意味もないと思い、できるだけ今の私の生活の様子が伝わるように、普段から撮りためた写真を使ったり、その年に旅行したいろいろな国の写真を使ったりしています。

また、住んでいる国の郵便事情から、12月初めに投函したにも関わらず、到着が1月も半ば過ぎのすっかり正月気分が抜けた頃になることもあるため、そういう意味では私の出す年賀状はあまり年賀状らしくなく、ただの海外からのハガキと思われているかもしれません(笑)。