さばぇさんの年賀状にこだわりをもつ自慢の作り方とこだわりをエッセー感覚で。

さばぇさんの私の年賀状作法その3

年賀状は、年に一度の近況報告の場

写真付き年賀状に挑戦

ちょうど、当時の趣味は海外旅行。だいたい年に1度は海外旅行に行き、旅行先で大量の写真を撮ってきていたので、この写真を使って年賀状を作ろう!と思ったら、年賀状作りがとても楽しみになってきました。

当時、PCとプリンタは持っていましたが、カメラがまだデジカメではなくフィルムカメラだったので、その写真をPCに入れるためにスキャナを購入。写真を撮るのは好きでも、ただの下手の横好きで、決して人様に自慢できるような腕は持ってないのですが、年賀状に使えるかもと思うと、旅行の記念以外の目的もできて、写真を撮るのも楽しくなりました。

旅行先では、数年先の干支を意識して、干支に居る動物を見かければ写真に収め、また冬に旅行をすれば、年賀状に使えそうな風景写真を撮れるようにがんばってみたりと、年末でなくても年賀状のことを意識するようになったのはこの頃からです。そしてこの頃からだんだん、私の作る年賀状は自分で撮った写真を使うようになりました。

そうは言っても、その写真を使って凝った年賀状を作るわけでもなく、ただその写真をべたっと貼り付けて、文字を印刷するだけの簡単な年賀状しか作らないのですが、それでもそこそこオリジナリティーがあるかなと、自分自身では結構気に入っています(笑)。

年賀状作りがラクになった分、こだわりたい手書きの一言

毎年、年賀状の図案を考えて決めるまでは、どの写真を使おうか、どういうレイアウトにしようか などそこそこ悩みますが、大してデザインに凝ったりはしないので、使う写真とイメージが決まれば、図案自体は数時間程度で作れてしまいますし、図案を作ってしまえば後はプリンターに任せて印刷するだけです。

それになんと言っても、宛名印刷ソフトで一気に宛名を印刷できるので、一枚一枚宛名を手書きをしなくてもよくなったのは嬉しいです。実は子供の頃に習字で四段をとっているにも関わらず、硬筆は大の苦手。特にPCが普及してからは、文字自体をあまり書かなくなったため、たまに手書きで文字を書くと自分でも読めずにびっくりするほどの汚さ。。。そんな私に、この宛名印刷ソフトはまさに天の救いでした。

本文も宛名も、ついでに自分の住所も一気に印刷できてしまうので、年賀状作りにかける時間は、子供の頃の一枚一枚手書きで描いていた頃と比べたら雲泥の差です。日本に居た頃はだいたい100枚前後、ヨーロッパからの現在でも最低3〜40枚前後、多い時は100枚前後の年賀状を作って出していますが、図案はPCで作るだけですし、昔から比べるとプリンターの性能も上がって印刷にかかる時間もぐっと短くなり、100枚近い年賀状でもほんの1日でできてしまいます。

ですが、ここまで自動化できてしまうと、できた年賀状がなんとなく機械的に感じてしまうもの。ざっと一気に印刷し、出す人の顔を一度も思い浮かべることなくポストに投函してしまうのもなんだか寂しいなと思い、この頃から全部の年賀状に、必ず何か手書きで一言メッセージを添えるようにしています。

書くメッセージは、「ご無沙汰してるけど元気?」とか、「久しぶりに会いたいね」など、ホントに一言の短いモノがほとんどです。それでも100枚近く書くとなるとそれなりに大変ですし、字が汚いので恥ずかしいのですが、友達からもらう年賀状でも、一言手書きの文字が入っているのと入っていないのでは、印象がかなり違うのも事実。殴り書きでも一言添えてあると、「あー、忙しい中こうやって私に一言書いてくれたんだな」と思え、とても嬉しくなります。ですので、汚い文字の私の年賀状を受け取った友達も、同じように思ってくれることを願って(笑)、必ず手書きで一言を添えるようにしています。

それに、普段滅多に連絡を取り合わない昔ながらの友達は特に、その一言を書きながら相手の顔や、相手との昔の思い出を思い出してひとりにやにやしてみたり(笑)。1年に1度、そんな時間を持つのもなかなか楽しいなと思い、これからもこのこだわりは続けていこうと思っています。