時の経過を経た、紫外線に当たって色が退色した雰囲気を出してみた。ずっとビビッドな色を使ったシリーズだが、干支和時計なので、レトロ調が似合うのではないかと思ったが、彩色に意外に時間がかかった。書体が今風なので、大正モダンには遠いが、そこはあくまでパロディと割り切った。どうだ、なかなか雰囲気が出ているだろう。
はがきが世に出たのは明治6年の事になる。故に所持している訳ではないが、はがきとしての年賀状は明治7年が最初となるはずだ。(今から130年前)古い絵葉書は年賀状レトロ美術館を見て頂ければ分かるが、とても味がある。今と変わらない、或は今以上に凝ったものもある。
絵葉書が劇的に普及したのは、軍事的な理由で明治37年の頃からだと言われている。そこから怒濤のように一般にまで広がった文化だが、そこから一体何年が過ぎているのだろうか。110年を超えている。例え、通信手段としてのハガキは色あせても、昔の年賀状が紫外線で色あせても、文化としての年賀状は決して色あせる事はないと信じたいものだ(おお、美しくまとまったぞ)
(ふゆき)