大体このパターンは毎年不人気の一番手にくるデザインである(何の自慢にもならない)しかし、そんな事でめげる自分ではない…って、さっきも書いたな…これ。要は多少の恥も捨てなければ50点は埋まらない。言い訳を書きながらも次々と作っていかないといけない。
これが仕事だと、そうは問屋が卸さない。自分の好き勝手に作ってこれを使えなんて言える人は少ない。グラフィックデザインは大抵の場合、間に業者が入っている。この担当者の声に従って(この場合必ずしもお客様の声ではない)気に入るように作るのだ。
結果として、良いものがあがるかどうかは別にして、ストレスを受ける事になる。このストレスが対価となって跳ね返る訳だ。だが昨今はストレス代が加味されるどころか、作業代金も割引して納める可能性が高い。
これは何もデザインの世界に限った話ではなく、どの業界も似たようなものだろう。デジタル化は全てを変えて行く。だが問題はデジタルではなく、価格引き下げの道具にしかしない人にある。引き下げの圧力を産んでいるのは全て人の心だ。この負の連鎖を断ち切るには、「気」を変える意外に方法はないと思う。
(ふゆき)