昨年は慣性の法則としてこのタイプの絵を出した。見る方が想像をして無い部分を埋める絵だ。仕事がデザインのせいかこの手の絵が好きである。シンプルであればシンプルであるほど気持が良い。トサカの曲線がひとつ多すぎるかもしれない。突き詰めればもっと良い形になるだろう。
普通はシンプルな方が楽だと思うかもしれない。だが、省略する為に元の形を維持する必要があり、言うほど簡単ではない。詳細な美もあれば、省略の美もある。企業ロゴだって省略の美を追究したものだ。無駄を省いて簡略化する美は、絵だけに止まらず、文章もそうだろう。その究極の形が俳句である。
なるほど…と思った方は身の回りから実践してみるのも良いだろう。だぶついた贅肉を省略してみるのも良い。愛人が多すぎて困っているあなた、省略の美を追究してみて下さい。そして、余ったら
私に分けてやって下さい。
但し、美人に限ります(…って、何でやねん)