家族みんなで使える素材集がテーマのシリーズ版。今年で11シリーズ目。幅広い素材の収録と、お試し用紙付き、Paddington Bearのカレンダー付き、DVDがない場合もダウンロードで使用可能。
年賀状作成マニュアル、素材カタログ、巻末おまけの3ブロックに分かれている。全体の誌面デザインは過去を踏襲している。これはリピーターを意識すれば当然の事だろう。
・年賀状作成マニュアル…非常に詳細に記載している。細かな点も前回から改変がみられ、バージョンアップされている。マニュアルの文字が大きいのは老眼を考えているのかもしれない。
・素材カタログ…はがき完成、デジカメ、はがき報告、干支イラスト、正月イラスト、文字、台紙などに色分けされている。物量を考えるとあってもやむを得ないと思うのだが、過去の使い回しはない。イラスト等も使い回しがないのは驚くべき点だ。完成はがきでは、作家別に分かれていて、これまでのごった煮の雰囲気から、作家ブランドを意識した作りになっている。
・おまけ…カレンダーやポチ袋、寒中、クリスマスカードや暑中見舞いまである。さすがに使う人がいるのだろうかとも思うが、あっても邪魔にはならないだろう。
ターゲットが広すぎるほど広いので、特徴として拡散するのは仕方がないが、ベージ下部に説明を入れたり、とにかく分かりやすくの意図は伝わってくる。巻末のイラストレーター紹介も、無味乾燥な羅列から、個性を強調したものに変化している。
ダウンロードパスワードは、昨年同様、お知らせを受け取るのチェックボックスを入れないと次に進めないし、細かな点では、おいおい…という部分もあるが、枝葉の部分なので指摘はやめたい。トータルとして、年賀状作りが大変と思っている人(大半の人がそうだが)には、大きな助けになる一冊だろう。