震災を受け年賀状をどうしたらよいのかわからない方への提案とアドバイス

緊急提言・震災を受け2012年の年賀状は…

震災を受け2012年の年賀状から年始状のススメ

年賀状をどうしたらよいのか

震災を受け、年賀状を出していいのかどうか、また出すとしたらどういう文面で出せばいいのか、悩む方も多いと思われます、反面、震災を機に、人と人の「つながり」や「絆」を確認する新年のコミュニケーションを大切にしたいとの思いも沸いてきています。花見に始まる国民的な祝賀自粛ムードの中で年賀をためらう日本人の心がありますが、「賀」ではなく、新年の挨拶でお互いの今を伝え合いたいというのが、今の日本人の正直な心ではないでしょうか。日本人の心は今回の大震災を受けてはがきという媒体を用いながらも、今までよりもう少し深いコミュニケーションをしたいとの欲求が芽生えて来ています。
そこで、新年のごあいさつをきっちりとしましょう。お互いに消息を伝えあう新しい習慣を作っていきましょう。

年始状のススメ

「賀」ではない新年のあいさつ状を年始状といいます。耳慣れない言葉ですが、標準的にどのような言葉が使われるのか、ご紹介とご提案をしていきましょう。

年始状使用例

年始状の定型パターン(文言)

1. 謹んで「新年」のご挨拶を申し上げます
 (新春、越年、初春、迎春)
2. 謹迎新年、迎春、初春
3. はつ春のごあいさつを申し上げます
  感謝新年
  あけましてありがとうございます
4. 新春を迎え、皆様方のご多幸をお祈り申し上げます
5. 一陽来復
6. New Year Greetings
7. New Year Wishes
8. Peaceful New Year

年始状使用例

少しくだけた表現

(願望タイプ)
1. 幸多き年でありますように
2. いい年になりますように
3. みのりゆたかな一年でありますように
4. 希望に満ちた年になりますように
5. ご健康でありますように
6. いつまでもお元気で

(現状説明タイプ)
1. 健康に暮らしています
2. つつがない日々です
3. 楽しく過ごしています
4. 変わりなく過ごしています
5. 心穏やかに過ごしています
6. 平穏無事に過ごしています
7. 元気に過ごしています(当方いたって元気です)

添え書き文例

年始状使用例

(一般用)
1. 謹んで新年のご挨拶を申し上げます
  本年もどうぞよろしくお願いいたします
2. お元気でお過ごしのことと存じます
  本年もよろしくお願いいたします
3. 新春を迎え皆様のご多幸をお祈り申し上げます
4. おだやかな一年でありますように
5. 寄る年波には勝てませんが
  それなりに元気で暮らしています
6. 無病息災とはまいりませんが
  日々つつがなく過ごしています
  ご休心ください
7. 昨年は3.11以来胸痛む日々が続きました
  新年は心をリセットして
  希望の持てる年にしたいと願っています

年始状使用例

(ビジネス用)
1. 震災・節電ときびしい日が続いた昨年でした
  それでも振り返れば「やればできる」を
  感じた年でもありました
  新年も相変わらずご愛顧のほどお願い申し上げます
2. 「備えあれば患いなし」を
  あらためて実感した昨年でした
  また震災の中で日本人の絆を
  力強く感じた年でもありました
  一企業として社会に貢献できるように頑張りますので
  本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
3. 震災、節電、復興ビジョン…
  昨年は日本人の真価を問われた
  年であったと記憶しています
  新しい年の平穏を願いつつ
  皆様のご隆盛を祈念申し上げます

年始状使用例

被災地への年始状の提案


いかがお過ごしですか
昨年の未曾有の大災害に対し
心からお見舞いを申し上げますとともに
謹んで新年のご挨拶を申し上げます


お元気ですか
いつもとは違うお正月をお迎えのことと存じます
心からのお見舞いを申し上げますとともに
謹んで新年のご挨拶を申し上げます

年始状使用例

被災地からの年始状の提案


あけましてありがとうございます
昨年は何かとお世話になり
本当にありがとうございました
新しい年がとにかく穏やかな年でありますよう
心からお祈りいたします


謹んで新年のご挨拶を申し上げます
昨年は色々とお励ましをいただき
本当にありがとうございました
新しい年の皆様のご多幸をお祈り申し上げます

喪中の人へも年始状

喪中のはがきを受けとった場合、あなたはどう考えますか?先方が欠礼するから、こちらも欠礼するのが無難だ。この考えが一般的だと思われます。
しかし、「賀」を欠礼する旨のごあいさつをいただいている訳ですから、こちらから年「賀」状を差し上げるのは失礼かもしれません。でも先方がわざわざ欠礼のごあいさつをお出しいただいている訳ですから、こちらが何もごあいさつをしないのは失礼だと思いませんか?年賀状では失礼だと思われる方へは、年始状でキッチリと新年のごあいさつをしましょう。

年賀状の来ないお正月は日本人にとってさびしいものです。
喪中の挨拶状を出される方へご提案ですが、「私どもから新年のごあいさつは致しませんが、あなたからの年賀状は心待ちにしています」などの文面を追加で入れていただくといいのではないでしょうか?

お互いに礼を失しないでお正月を迎えたいものですね。