絵馬は年賀状として定番だと思うので、ひとつ入れておきたい。一般年賀状ではあまり凝った事はしない。奇を衒わず、使いやすさと安心感のあるものを心がけている。
年賀状もデジタル化の波は避けられず、かつて大変だったプリントも容易になり、品質も高くなっている。デザインツールも進化し、様々なテンプレートが用意され、選択するようになってきているが、今度は選ぶのが大変だという面倒さを産んでいる。
如何に手間をかけずに簡単にシンプルに選んでプリント出来るか…みたいな事がヒットの要因になっている。本来の年賀状の意味からすれば、真逆に方向に進んでいるのだが、人間とはつくづくわがままで面倒ぐさがりである。どんなに便利になっても、どん欲さは尽きる事がない。
この強欲とも言えるどん欲さが、進化を続けるゆえんかもしれない。しかし、どんなに進化しようが、綺麗になろうが、本質が変化する事はなく、心を打つ文面には、何者もかなわないと思うのだ。空きスペースにちょっとだけ思いを綴れば、デザインなんて背景にかすむ引き立て役にしかならない。
今年は是非、人の心を打つ文字をひとこと書いてみてください。
(ふゆき)