シルエット対比の親子。白い色が子馬の未来を暗示しているのだろうか…。今更ながら使い古されたありふれた技法だ。デジタルになってから、技法が進化しているので、既についていけない。アプリケーションには面倒な手間を省きパッケージ化されたテクニックが、いちいち驚いていられない位、山ほど搭載され、誰でも使えるようになっている。
これは遥か前に予想された事で、デザインだけにとどまらず、あらゆる世界に共通していえる。アナログがデジタルに置き換えられただけでなく、進化の過程もまたパッケージ化されていく。配線がLSIのような集積回路になっていくようなものだ。技術習得が不必要な世の中になっていく。決して嘆いている訳ではなく、現実を見ている。
我々はこれまでの価値観では捉えられない時代に生きている。きっと努力のあり方も変化していくに違いない。パッケージ化出来ない世界で生きて行くのか、それともパッケージ化のレッドオーシャンを勝ち抜いて生きるのだろうか、さあ、この子馬の将来はどうなるのだろう…。
その将来こそが日本の将来でもあると思うのだ。
(ふゆき)