私は父が51の時に生まれた。新しいもの好きの父だったのでその時に私が結婚するまで生きられないだろうと、ご近所に紅白の饅頭を配ったそうだ。しばらくそのお返しとして子どもが生まれたら饅頭が配られるのが決まりのようになった。始まりを知ってる人が居なくなったら、それは昔から続いているしきたりとなる。案外しきたりってそんなもんかもしれない。
年賀状にも色々と決まりはあるが、年賀状なんて存外歴史は新しい。今使っている言葉だって明治時代に作られた言葉ばかりだ。その時の造語が今の正しい日本語になっている。規則は破られる為にあると思っている私なんかは、とにかく壊したくて仕方ない。
例え何でも良いから物事の始まりが自分にあるような事が出来たら、生まれ落ちた甲斐がある。日本人は人の真似をして加工していくのが得意だと言われて久しい。だけど、何か新しいものを創り出したら日本ほど凄い奴はいない…と言われたいではないか。
真似は誰にでも出来ます。とにかく新しいものを作りだしましょう。