昨年の使い回しと言えば使い回し。毎年少しづつ進化させていくのだと言えばそうである。デザインだって絵だって、上手い下手とは関係なく新しい空気と古い空気がある。時代に少しづつマッチさせていかなければならない。
手法としては美しく見えるバランスみたいなものは基本は変わらないと思うのだが、道具が進化していく。道具の進化によって表現方法も徐々に変化していかざるを得ない。少し話が専門的になるが、このサイトはIllustratorなので通常の画像とは違った趣がある。実は私自身はIllustratorよりもPhotoshopのような画像加工ソフトの方を仕事では多用している。画像加工は得意中の得意なのだが、年賀状みたいなテンプレートにはそぐわないと思っている。
見た目の美しさや小手先のテクニックだけではないものがある筈だ。それは年賀状ように時間を掛けて熟成してきたものには年賀状の役割として根底に流れる思想があり、作る方もそれに負けないだけ思想が必要だと思っているからだ。
私にそれを語る資格はないかもしれない。それでも、これが自分だ…というものは決して失いたくはないのである。