温故知新という言葉がある。この言葉は実に大好きな言葉である。古きを温(たず)ねて新しきを知る。時の経過に耐えたものは耐えるだけの何かがあったのだと考えるべきで、そこに新しいものを生み出すヒントが隠されていると思うからだ。
時間不足と力不足で古さの中に斬新さを出すところまで行っていない。それでも誇張をするには元の形を正確にトレースする力が必要で、きちんと描いてから崩していくに似ている。無理矢理斬新さだけを狙うよりもずっと良いのかもしれない。
鶴を入れるとどうしても清酒メーカーの宣伝みたいになってしまう。でも鶴の羽根は芸術的にキレイだ。ありきたりの入れ方は避けたかったので、少しだけ趣を変え、配色も正月風とは変えてみた。鶴の優雅さを壊したくなかったので出来るだけ細い文字にしている。