年賀状では実はこういうのが無難で一番使われるパターンのようだ。発想としてはあまりに安直で取り柄がない。一般用なので、取り敢えず入れてみた。配色も奇をてらわず渋めにしてある。

全ての年賀状に出来るだけ手でひとことを書けるスペースをあけるようにしている。一応手書きは消滅寸前と言えど、ハンドメイドの部分が何かないと悲しいものだ。上に文字で今年もよろしく等の文面が書いてあるのだが、メールで今年もよろしくと文字を書かれたら手で書くことがありません…なんて書いてこられた事もあった。今年もよろしく…としか書くことがないのもまた悲しい。

年賀状に凝るならば、手書きのたった一言にも思い切り印象的な言葉をちりばめよう。手書きはパソコンで打った文字とはあきらかに違う何かがある。それが単なる儀礼の言葉では勿体ない…と私は思うのだ。画竜点睛を欠く事になってしまう。受取る相手が心にぐっと来るひと文字。決意や生きている証を書こう。

お前はなんて書きそえてるかって？私は大抵の場合はこう書いている。

今年もよろしく。（な、情けない…）

（ふゆき）