ニワトリは起床ラッパをならす動物のトランペッターである。くちばしでどうやってトランペットを吹くんだぁ〜〜…と突っ込むあなた。比喩ですわ、比喩。今80や90才の方は戦争時代に起床ラッパに起こされたに違いない。時代が時代だけにあまり気持の良いものではないのかもしれない。ニワトリもそうだが威勢が良い割に、起床ラッパは何処かもの哀しく聞こえてしまうのは何故だろうか。
ニニ・ロッソの夜明けのトランペットを初めて聴いたのは、若い頃だったが、やっぱりあの曲も哀愁を感じる。まるで朝早く起きないといけない境遇に対して同情しているかのようにすら感じてしまう。
しかし、日の出はやっぱり太陽が昇る勢いを感じる。始まりはこれからだ…と感じる瞬間でもある。例え年令をいくつ重ねようと、始まりはいつも希望に満ちいている。今日こそ良い日であるように、今年こそ良い年であるように、願う気持を忘れてはいけない。過ぎた事などさっさと忘れ新しい希望に託す。常にそうありたい。
そして人類の夜明けはこれから始まる。自分の夜明けもこれから始まるのである。そう思わないとやっていけませんわ。でしょ?