夜明け前

夜明けとニワトリは切っても切れない関係だ。日本の夜明けだ…とばかりに明治維新前夜を書いたのが島崎藤村の小説「夜明け前」である。木曽路は馬籠の宿に住む青山半蔵からみた明治維新の話だ。若かりし頃に買って読んだ事がある。夜明け前なのに10分も読まないうちにあまりの退屈さに、まぶたは深夜に逆戻りしてしまうという名作である。（どんなんや）

う〜〜む。島崎藤村にするから駄目なのだ。ここは梶原一騎にしよう。ちゃぶ台をひっくり返したあの星一徹が言った。飛雄馬よ！あの空に輝く明星が巨人の星だ！いわゆる一番星である。私なんかいつもこの一番星をまぶたに焼き付けて仕事をしている。（一番星参照）そして、やがて陽が落ちて真っ暗闇になっていくのだ…って、落ちたらアカンがな。

しかたない、夕方も明け方もどうせ誰にも区別はつかん、ここは夜明けの一番星、明けの明星にしよう。飛雄馬よ！あの空に輝く明星が巨人の星だ！そして…やがて太陽に光に隠れてそのうち見えなくなってしまうのだ。

…ってどうしてもあかんな〜。なんでやろ。