紅色の龍と迎春年賀状・c06

怒りを情熱に変換する俺龍年賀状

まるで中日ドラゴンズの落合監督みたいなタイトルだ。何か分からないがタイトルの付けようがなくて、怒りと書いたが、龍はもともと怒りのような顔をしている。愛想を振りまく龍なんて、見たことがない。まあ、龍そのものを誰も見たことがないだろうが…。

怒りは大抵の場合、特定の人や団体に向けられる。そして怒ってうさをはらしたり、言い訳に利用するのが常だ。あいつらのせいで、こうなった…と考えれば実に都合が良い。しかし、それで進歩があるとは思えない。もう一歩踏み込んで「今に見ていろよ！」とでも考えると、怒りのエネルギーが質的転換を果たすことになる。

怒っても良いがプラスのエネルギーに変えてこそ、怒り甲斐があるってもんだ。例え、それが復讐心であっても向上心への転換になるならば、大きなプラスに違いない。

理由が復讐心でも、成功した人は、必ずや怒りに燃えた相手に感謝するものだと思う。あいつのせいで…が、いつの間にかあいつのお陰で今がある…と変わるのだ。みんなおとなしく我慢しないで、怒ろう。そして、その怒りをエネルギーに変えよう。怒りの相手が例え自然であったとしても、最後にお陰で自分は頑張れたと言える人間にならなければ、浮かばれない人も大勢いる筈だ。

（ふゆき）