数字を干支に見立てるのは、あまりにありふれた、使い古された発想だ。おもしろくないので、ひとひねりしてビジネス用に金貨に見立てた。金貨だったら全部金色だろう…って話だが、敢えて黒を残した。似合うからだ。それ以外の意味はない。
本当に金貨のように模様や質感を表現するのはそれほど難しい事ではない。だけどそれで強烈なインパクトがある訳でもない。リアリティを出しても出さなくてもそれほど変わりはしない。年賀状では絵のリアリティが求められている訳ではないからだ。
年賀状の本来の目的は、人と人とのコミュニケーションだ。年賀状デザインに求められているのは人のメッセージを増幅させる役割で、絵やデザインが主張をする事を使う人は決して求めてはいない。言わば私は調味料を作っているようなものだ。隠し味だ。本物の味わいは使う人の個性そのものだろう。
12年のあいだ作り続けていると、進歩していないようで結構色々な事が分かってくる。そして、単に自己満足やビジネスだけの目的じゃない、年賀状そのものの価値も最近痛感している。自分のミッションとは何だろうか、どんなビジョンを未来に描きたいのだろうか…。詰まるところ自分の人生の目的とは何なのだろうか…という点に行き着いていく。
振り返って悔いのない日々を重ねて行くことに尽きるのでしょうか。
(ふゆき)
宛名ソフトなどの場合はこのJPG画像をご使用ください。
今年から待望の再開。36名のプロフェッショナルイラストレーターの参加による年賀状デザインの競演。あなたの欲しい個性的なイラストやデザインがどこかで見つかります。
ポップなドラゴンイラスト。業務用デザイン年賀状シリーズ「賀王」の中から、単品ダウンロード販売は
1点…300円にて提供。