年賀状レトロ美術館は、年賀状や絵ハガキのコレクションではなく、時系列に並べ、年賀状を通して当時の日本や世界の世相と比べて視る事を目的としています。干支のもの、アート的なもの、軍事関係のものと色々ありますが、こんな事件があった時、この時代にこういう年賀状があったのか…という驚きを見つけてください。
2017年の戌年特別展示企画
明治43年の戌年年賀状を中心にテーマ別に分け、圧倒的な質と量で、年賀状印刷の技術から、デザイン視点、背景の文化、風俗習慣まで、明治、大正、昭和にわたり、100年以上前からの移り変わりをお楽しみ頂けます。
特に古い年賀状や切手収集のマニアではありませんので、下記の方法で特定しています。
1.年賀状に西暦や元号が記載されている。
2.ハガキのカタチで有る程度時代が判別可能な場合、消印で年号を特定する。(但し消印が鮮明にある場合でも例えば5年とあった場合、大正か昭和の区別がつかない時、その他の要素で判別が付かない場合は、特定できないと判断し掲載しない。)
3.昭和か大正か判別出来ない場合でも干支で特定出来る場合は、干支を優先。
4.年号や元号がない場合でも十二支に甲乙丙…の文字を加えた干支の記号により年号を特定。(サイトデザイン上の都合から、消印などの表示は致しません。)
5.その他、年賀状に書かれている情報から判別出来る場合は、文面から年号を特定。
時間が経過した色合いをそのまま残すために、スキャン時にチャートを用いて出来るだけ充実に褪せた色を再現するようにしました。傷や破損なども修正せずに忠実に再現をこころがけています。
年賀状から時代の空気を読む事を目的としていますが、当然ながら展示した年賀状がその時代の全ての世情を代表している訳ではありません。あくまで無数にある年賀状のたった1枚の断片に過ぎません。日本の出来事、世界の出来事、年賀状のデザインなどから世の流れの参考程度に止めていただき、レトロ美術館を楽しんでください。