メッセージ型というけれど、どこがメセージなんだと思うに違いない。何の変哲もない。年賀状はそもそもメッセージ型のツールだ。あえてメッセージ型というにはそれなりの理由があるだろう…と思われるに違いない。
何が違うか。囲ってあるのが違うのだ。たったそれだけ?そう。たったそれだけだ。余った所に書き入れる文字と、あえて囲みがある所に入れる文字とは訴求力が断然違う。
囲う事による制限が書く事への自由度を増やすのだ。不思議だが、書ける文字数が限られている。だからこそ、書く方も読む方も緊張度が増す。そもそもだらだらと書くよりも断然短い方が良い。解き放たれた自由を手にして、気持ちを伝える。主人公はあくまであなたの書いたメッセージだ。
嘘だと思うならば、是非文字を書いてみて欲しい。今年もよろしくと書けるだろうか?なかなか書けない。例え全部同じだって良い。今年もよろしくとは違う言葉を埋めてみよう。
(ふゆき)
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巳年で切り取った明治から大正、昭和の年賀状を一挙公開。特撰展示では星新一氏の父親である星一氏の会社、星製薬の年賀状、さらに明治26年、明治38年、大正6年、昭和4年と巳年だけの視点から、貴重なコレクションを展示。
年賀状美術館巳年特設展示の中の大正6年の年賀状。タッチは現代とは若干違うが縁起担ぎの七福神をあしらった年賀状。今より遥かに縁起に対して敏感だった当時の雰囲気が出ている。
年賀状美術館巳年特設展示の中の大正6年のヘビの舞をテーマにした年賀状。山形県の熊野大社で奉納される稚児舞では、振鉾式、拝舞、三代舞、眺望楽、太平楽、蛇取舞、山姥の7番で構成されており、その蛇取舞をテーマにした年賀状のようだ。