株式会社アイデア工房は、7月6日から8日の3日間、東京ビッグサイトにて開催された国際紙文具展(ISOT)において、会社用に特化した年賀状を展示。これまでB2C用の一般用の汎用デザインだった年賀状デザインに、14業種に分類された、企業、お店用の斬新な年賀状デザインをロイヤリティ形式で提供するB2Bに特化した賀王forビジネスの展示を行った。
賀王forビジネスは、年賀状ビジネス用途の年賀状デザイン。ターゲットは、あくまでB2Bであり、法人向けとなる。提供はロイヤリティ形式。元々B2Bを主戦場とする企業向けに年賀状名入れビジネスへの参入を促し、自社の顧客向けに提供出来るカテゴライズされた年賀状デザインを展示。年賀状を単なる印刷業界の年賀状名入れビジネスではなく、販促ツールとして活用する提案を行った。
企業年賀状は、個人情報の問題や、虚礼廃止などで、減少傾向が続いているが、そもそも一般用の年賀状を流用しており、企業のニーズと供給がずれていた。ブースでは、土木建築やサロン、住宅産業用など、普通とはあまりに違う斬新なデザインに興味を持つ企業が数多く見られた。会社やお店の年賀状は、単に並べるだけではなく、相手を絞り込んでの営業や販促が欠かせない。クローズド型B2B型企業に最適のツールとなるため、ビジネス展開が非常に容易となる側面がある。
大企業は、自社でオリジナルを作ることが多く、殆どが99%の中小企業からの受注だ。企業の年賀状が減っているのは、経費節減、虚礼廃止、個人情報保護、自社でプリントする等の理由が言われている。しかし、経費に占める年賀状経費の割合は、微々たるもので経費節減には当たらない。自社でプリントする方がむしろ手間がかかる。要は年賀状なんてどこで作っても変わらないというコモデティ化した年賀状に対する認識が大きい。「作る手間が面倒くさい」が減っている大きな理由だろう。
企業も当然のことながら自己主張をしたい。得意先の印象に残る年賀状を出したい。これは個人と何ら変わるところはない筈だ。