
エプソンは、インクジェットプリンターの新商品として、本体側面に大容量インクタンク(エコタンク)を装着したインクジェットプリンター3機種を2月から新たに発売した。
新商品は、これまでのインクジェットプリンターとは異なり、2年分※1の大容量インクを同梱し、インクの追加購入と交換の手間を軽減でき、圧倒的な低プリントコストを実現した商品だという。ラインアップは、A4カラー複合機『EW-M660FT』、A4モノクロ複合機『PX-M160T』、A4モノクロプリンター『PX-S160T』の3機種で、2016年2月4日から発売された。

写真は『EW-M660FT』(店頭価格約6万円)
本体購入時の同梱インクだけで、約11,300ページのプリントが可能だという。
A4カラー文書をひと月300ページプリントしても、2年間インクを追加購入なしで使い続けられる計算だ。

さらに、インクカートリッジよりも低ランニングコスト。カラー1枚当たりのコストは、PX-M650Fの13.5円に対し、EX-M660FTは0.8円と少ない。
エプソンでは既に、インクボトル式プリンターを2010年から海外で導入していた。
もともと東南アジアなどの新興国で、カートリッジ式のプリンターに手を加えてボトルから補充する改造品が出回っていた。それをエプソンが自社の正規品として設計し販売したものだという。
インドネシアを皮切りに新興国に展開し、約130カ国で販売するヒット商品に。
その後、販売地域を拡大し日本への導入が決まった。
これまでカートリッジの交換コストからインクジェットプリンターは割高感が否めなかった。こういった製品が登場した事で、一般家庭においては、もうインクの事は忘れて気が済むまでプリントできる時代が到来した。現在は本体価格が割高だが、さらに手の届きやすい価格帯になる日も近いだろう。
詳しくは、
エプソン販売株式会社 製品情報:http://www.epson.jp/products/ecotank/
ニュースリリース:http://www.epson.jp/osirase/2016/160112.htm
スマホやタブレットで、フルカラーで何でも見れる昨今、プリントする必要性は薄れてきた。
家庭用のプリンター業界では、消耗品ビジネスだけでは立ち行かなくなってきたという背景があるのだろうか。
ただ、年賀状をはじめ、印刷物が必要な場面、印刷物であった方が良い、という場面は、まだまだあるのも事実だ。インクの交換から解放される事で、家庭用プリンターの普及が伸びる可能性はある。
印刷を生業とする企業にとっては悲報かもしれないが、こういった製品が年賀状の作成意欲全体を盛り上げてくれる事に期待したい。