日本では家族が集まって祝う正月だが、欧米ではクリスマスの方が大切...というのはよく聞く話。その実態を探るべく、各国の年末年始事情を調査した。(R25編集部より)
「アメリカでは休むのは元日だけ。大みそかは各地でカウントダウンパーティーが開かれますが、
元日は、友人や親戚と集まっても簡単なものです」(米国大使館職員)
ドイツやフランスなど欧州も同様だそう。「フランスの正月は恋人や友人と過ごすことが多く、
家族で集まるのはやはりクリスマス。教会に出かけたりします」(日仏文化協会)
では、アジアの場合は? 日本で働く中国・安徽省出身の女性に聞いてみた。
「正月は3日間休みになりますが、より大切なのは旧正月。前後約1週間休み、
みんな実家に帰って家族でこの日を迎えます」
韓国も旧正月を重んじるが、中国とは少し違い「儒教に則って先祖をお祀りし、
年長者に挨拶をします」(韓国文化院)と話す。
一方、イスラム教の国々は、年の初めにお祝いをする習慣はないそう。
「代わりに休みになるのは、ラマダン(断食月)明けの4日間。新しい服を着てごちそうを食べます」
(エジプト大使館観光局)
日本とは正月の考え方が違うことがわかる。もうひとつ、正月の楽しみといえば年賀状。
これにはどんな違いがあるのだろう。
まず、中国や韓国は年賀状の風習はあるものの、元日にこだわることはないそう。
「中国はだいたい旧正月までに出します」(安徽省出身女性)という。
韓国では「クリスマスカードと兼用にする人が多く、早めに出します」(韓国文化院)とのこと。
(中国の春節(旧正月)カード参考:日本郵便HPより)
欧米・欧州は年賀状ではなくクリスマスカードを出す。ドイツ観光局は、
「24日以前にカードが届きます」と話す。また、「フランスでは1月いっぱい交わされます」と
日仏文化協会。
その国ならではのタイミングで年賀状を出せば、喜ばれそうだ。
(佐藤来未/Office Ti+)(R25編集部)
韓国にも中国にも年賀状の習慣が在る事は知らなかった。
日本の年賀状とは少し違い、一枚もののハガキではなく
形状はクリスマスカードのようだ。
中国の年賀カードを販売しているサイトを覗いてみると
赤や金箔やエンボス加工など派手で華々しいものが多く、
1枚あたりの単価も300円以上〜と高額。
他国でも年末には年賀状の準備できっと頭を悩ませているんだろうなと
想像すると、親近感がわくものだ。