プレゼントと一緒に笑顔も届ける切手、オーストラリア郵便局の「ビデオ・スタンプ」。切手そのものがQRコードという斬新なデザイン。QRコードをスマートフォンで読み取ると、送り主からのビデオメッセージを再生可能。
メッセージを届ける手段として、Eメールが主流になった。
オーストラリアにおいても手紙が送られる件数は減少傾向にあるという。
そこで生み出された、オーストラリアの170年の切手の歴史に新しい価値観の風を吹き込むビデオスタンプ。
郵便局でビデオスタンプを購入し、スマートフォンのカメラでスキャンし、アプリから15秒のメッセージを録画して郵便物に貼る。
そうすると、ビデオスタンプ付きの荷物が相手に届き、預かり主はプレゼントと一緒にメッセージが楽しめる仕組みだ。
ちなみに日本でも同じような取り組みとして、2010年にNECビッグローブが年賀状に貼付するQRコードでメッセージ動画を送る「ムービーデコ年賀」というものを発売していた。
「ムービーデコ年賀」では、携帯電話で撮影した動画をメールに添付し、
指定のアドレスに送るだけで、フレームやスタンプなどのデコレーション素材を
合成したオリジナルのメッセージムービーを作成できるほか、
視聴用URLを埋め込んだQRコードも自動的に作成される。
「ムービーデコ年賀」は手紙離れしている若い世代をターゲットにしているようで、プリクラのような既視感を覚える。
AR年賀状もさることながら、スマホアプリを活用した取り組みは今後も増えることが予想される。
アプリのダウンロードであったり、煩雑さが壁を作っているが
いつか手紙文化に馴染む日が来るのかもしれない。
打ち出し方にもよると思いますが、
オーストラリアの切手の取り組みの方が、切手にQRコード、という意外性もあり、
似たような取り組みでも何倍もオシャレにみえてしまう。
この落差が面白いと感じました。