もらった年賀状を捨てる人、一定期間保存して捨てる人。どうしても捨てられない人。色々とあるだろう。、捨てられるものと捨てられないものの境界線はどこにあるのだろうか。
まず、2011年にソースネクスト株式会社が行ったアンケートでは、
1年間は保管...20.5%
3年前くらいのものまで保管...28.5%
5年前くらいのものまで保管...21.8%
10年前くらいのものまで保管...17.2%
10年以上前のものまで保管...10.4%
...となっていて、5割が3年以内に捨てられている。
作家の童門冬二氏は、もらった年賀状の整理方法として週刊東洋経済誌、2月22日号「生涯現役の人生学」において年賀状の整理方法を次のように語っている。
1.全部印刷のものは捨てる。
2.印刷でも自筆の添え書きがあるものは再読の為に一旦保存する。
3.今年の抱負など、自分の事しか書いてないものは捨てる。
4.写真にコメントがあるものは返事をする必要があるもの以外捨てる。
5.子供の写真満載で一人一人についてこの1年や消息がコメントしてあるものは保存
6.全文自筆のものは保存
7.最後に再読して心がこもっていない慣用句のものは捨てる。
実に合理的で納得いく整理法だ。しかし、普通の人でも無意識に似たような整理をしているだろう。年賀状に限らずとも、一方的な会話は成立しないのと同様に、如何に年賀状が人と人のコミュニケーションで成り立っているかが分かる。手書きとあるが、要は相手が分かっている、通じる言葉を使うのが大事なのだろう。
義理で仕方なくという人はともかくとして、年賀状を作って出すのが楽しい人も大勢いるだろう。しかし、いくら頑張っても結果捨てられてしまうのは、実に悲しい。捨てるに捨てられないものは、寄せ書きの色紙を思い浮かべると分かりやすい。相手が自分を思って書いたものは、誰しも捨てられない。どうせ送るなら捨てられないものにしたいものだ。