昨今、年賀状をゆるキャラ宛にファンが出す...という事象も定番になった。
ゆるキャラのパイオニアともいえる滋賀県彦根市のマスコット「ひこにゃん」宛てに届いた年賀状は、今年(2014年度午年年賀状)過去最多を記録している。
ひこにゃんへの年賀状は築城400年祭が始まった翌年の2008年から届き始め、
その年は最終的に1762通、それから7年で8倍近く延ばし、2014年1月23日の集計では過去最多の1万3802通の年賀状が届いたと発表された。
同市によると、ひこにゃん宛に届いた年賀状には、もれなくお礼の賀状を順次返信するという。
一方で、2011年にゆるキャラグランプリ王者に輝いた「くまモン」宛に届いた年賀状は7220通(10日集計)。昨年よりは3千以上枚数が増えたとの事だが、ひこにゃんのおよそ半分強の枚数にとどまっている。
年賀状の返信について公式サイトでは「多忙のため、全てにお返事することは出来かねます」とされている。
返信がくる、という期待感がゆるキャラへの年賀状を出す動機に繋がっているかに見えるが、決してそうではない。
昨年末の紅白歌合戦に「くまモン」と同時出演した、千葉県船橋市非公認のご当地キャラ「ふなっしー」は、驚くべき健闘を見せた。15日の段階で1万2400通の年賀状が寄せられたという。年賀状の返信については触れず、明らかにされていない。
非公認キャラクターにもかかわらず、民衆の支持を集めているのが見て取れる。
また、上位争いだけではなく水面下で人気を延ばすゆるキャラたちも。
013年のゆるキャラランキングでは126位であった、千葉県水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」。あまり知名度のない存在であったにも関わらず、「みとちゃん」宛の年賀状が、北海道や九州など全国から全国から2412通届いたという。
2012年のゆるキャラグランプリ王者「バリィさん」の1477通を
はるかに凌ぐ結果となった。
主な有名ご当地キャラクターの、それぞれの年賀状枚数は
以下の通りだ
ひこにゃん(15日集計):1万3615通(滋賀県彦根市)
ふなっしー(15日集計):1万2400通(非公認・千葉県船橋市)
くまモン(10日集計) :7220通(熊本県)
バリィさん(15日集計):1477通(愛媛県今治市)
せんとくん(15日集計):626通(奈良県)
年賀状の枚数はキャラクターにとっての新たな人気指標となっている。
今後の動向も見逃せない。
1万通以上もの年賀状の返信をするなんて、手間と予算は果てしないだろう。
それをやってのける彦根市は凄い!さすが、ご当地ゆるキャラパイオニアの底力という感じだ。
ふなっしーの人気もすごいが、ひこにゃんのようにアフターケアをしなければ
一時の流行で終わってしまう恐れが。しかし全年賀状の返信をするには船橋市のバックアップが
不可欠だろう。その点では非公認キャラクターは不利といえる。