大阪市にある大庭工務店では、2年前から数千通に及ぶ暑中見舞いや年賀状を見積り依頼や来社した顧客に送っているとの事。何枚も送っている顧客の中には土産などをわざわざ会社に持ってくるひともいるらしい。はがきや年賀状をコミュニケーションツールとして使用している好例だろう。
大阪市にある大庭工務店では、2年前から数千通に及ぶ暑中見舞いや年賀状を見積り依頼や来社した顧客に送っているとの事。何枚も送っている顧客の中には土産などをわざわざ会社に持ってくるひともいるらしい。はがきや年賀状をコミュニケーションツールとして使用している好例だろう。
せっかく50円使うのだから、少しでも会社の宣伝をしたい、商品の宣伝をしたいと思うのは人情だが、大庭工務店の大庭社長は、はがきでは売り込みをしない、はがきのコピーを取っておいて同じ事を書かない、顧客の顔を思い浮かべて書くという3点に気をつけているという。毎日会社が始まる前にはがきを書いているとの事。
とにかく、手作り感満載のハガキの作り方は徹底している。普通ならば、撮った写真はそのままハガキにプリントアウトしてしまいそうなものだが、大庭工務店では、プリントアウトした写真をハガキに貼るという念の入れようで、その厚みが大事なのだと大庭社長は言う。実際に文字のひとつひとつまで様々な文具を使い、シールを使い、相手にあわせたメッセージを添えたハガキは、人の心を動かさずにはいられない。
しかし、これを維持するのは大変な労力であり、簡単に出来る事ではない。スタッフ全員が関わっているハガキは、単に顧客に出すだけではなく、社員間のメッセージにまで及んでいる。反応があるから楽しい、楽しいからモチベーションがあがり、結果として顧客にメッセージが伝わる好循環が産まれているようだ。
大庭工務店のサイトはこちら
自分では作れない場合、住宅年賀状、工務店年賀状はhttp://www.house-nenga.com/で作成可能。
とにかく売りたい、儲けたいと思って出すメッセージは必ず下心が透けて見えてしまう。大庭工務店のように徹底して手作りでメッセージを出す会社は珍しい。決して大庭工務店の真似をする必要はないが、ネット社会になって、本質を忘れてテクニックに走る昨今、基本を忘れてはいけない事を教えてくれる好例だろう。