2012年後半から2013年始にかけて、スマートフォン（以下、スマホ）端末を狙い、
福袋や年賀状作成等、新年に関連したアプリを装った不正アプリが日本国内で急増した。
スマホで撮影した写真を使って、簡単な操作で画面上に効果や文字等を加えたり
する事が可能な年賀状作成アプリは、郵便年賀.jpでの無料配信の他、各社の年賀
状作成ソフトに対応したもの等が有料・無料で配信されている。
偽アプリは、年賀状作成の他にも、アプリ福袋など年末年始の日本人にとって
興味を引くタイトルの無料アプリでユーザーを誘導。
正規のアプリ配信サイト（Google Play）を装う画面でユーザーを安心させ、
アプリインストール後、起動させてもアプリタイトルのような機能は一切使えず、
利用者の端末では使用できないアプリであるというエラーを返すようになっている。
ユーザーは自分のスマホ機種では使用できなかったのかと納得してしまうが、
実際にはその裏側で、スマホ端末に保存されているアドレス帳等から連絡先の
情報を抜き出し、外部サーバーに転送されている。
インターネット上の犯罪や脅威についての情報を定期的に分析し配信している
トレンドマイクロ社（http://jp.trendmicro.com/jp/home/）によると、年末年始に
配信されたこれらのアプリは、いくつかの窓口として異なる用途のアプリが公開
されていたものの、配信サイト及びインストールされる不正アプリは同一のもの
であったという。
2013年末、スマホでの年賀状を作成をお考えになる場合は、アプリ選びは慎重に。
無料だからと安易にダウンロードする事はさけ、信頼のおけるものをお選び下さい。
まさに日本人を狙った日本人向けの不正アプリ。年末年始の忙しい時期、インストールはしたものの起動できない、ああ、機種対応してなかったのか〜、アンインストールして次〜…と、情報を抜き取られた事も気づかずに済ませてしまいそう。インストール前に、少し慎重になって確認したいところです。