日本経済新聞出版社より、むらかみかずこさんによる、「たった3行のシンプル手紙術」が発売された。面倒くさがりでも大丈夫なフレーズ集を網羅している。年賀状のコーナーもあり、所用時間1分。真似して書くだけ。何を書いて良いのか分からないといった方にぴったり。
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忙しくて時間がない、文字を書くのが苦手、気の利いた言葉が出てこない、書く気が起きないなど、返事や手書きについて面倒に思う方に、悩まなくて書けるフレーズ集。取引先にや顧客に送るフレーズ集、上司・同僚・後輩に送るひとことフレーズ集、手間を楽しみに変える年賀状フレーズ集など、ビジネスシーンや日常のシーンにも使えるフレーズが満載。
むらかみかずこ氏は東京女子大卒。こどもの頃からの手紙好きが高じて、文筆業を始め、企業経営者の仕事に込める思いを言葉にしてまとめる「小冊子」制作をてがける一方で、企業研修や一般向けセミナーを多数行っている。1年間に書く手紙の枚数は役1200枚。日本郵便が主宰する年賀状イノベーション研究会の委員もつとめている。
主な著書に「仕事がもっとうまくいく!書き添える言葉300」「できる大人の"一筆添える"技術」などがある。
手紙時間ブログ
いつの間にか、人は手で文字を書く事をやめ、コンピュータに頼るようになった。楽な反面、画一的になり、自分らしさの表現がステレオタイプの絵文字にとってかわり、その時その時は良いが、時間の経過に耐えるメッセージがなくなってきている。欧米では若者はアルファベットの筆記体が読めなくなっているという。
上手い下手に関わらず、筆跡はその人の顔であり、個性でもあるはずで、それが消えて行くのは寂しいという感情論だけではなく、メッセージ性すら退化しているのが事実だろう。まずは真似から入っても良いので、メッセージ集から拾って自分にあったフレーズを探し、手で書いて送るという行為がすばらしい。デザインだってチョイスする時代になっている。自分にあったフレーズやメッセージをチョイスし、ちょっとだけ変えて送るでも良いだろう。
手書きはカンタンに忘れないという電子メールとは決定的に違う特性がある。是非、この一冊を手にとって、力のあるメッセージを発信してみては如何だろうか。この年賀状のシーズンにおすすめの一冊だ。