毎年このパターンを作っている。全体としてシンプルなものを作っている意識はあるのだが、出来るだけ線を使わず、全てを描かず、部分をデフォルメして全体を想像してもらうという意図で作っている。
脚だけデフォルメするパターンもあるだろうし、しっぽだけというのもありだろう。木を見て森をみずという諺があるが、簡略化の場合は木を見て森を想像してもらう手法となる。一番特徴的な部分を誇張するのが常道となる。良い例が物真似だろう。
ロゴやシンボルマークは究極の簡略化だろう。江戸時代からある家紋だって、草木を簡略化したものが多い。手法としては昔からある手法だろうし、写実主義が幅を利かせた西洋と違って特に日本ではその手法が発達していたという気がする。
それは描くツールや、紙の発達度合いが西洋に比べて遅れていたからかもしれない。不便さを補う為に手法が発達する事は良く或る事だ。面倒さをなくす為に進化し、逆にその進化が退化を生み出す事もある。世の中って難しいものですね〜。
(ふゆき)