めでたいからと言ってやけにあれやこれや豪華に盛りつけした年賀状を良く目にする。だが受ける印象は簡単な絵も凝った絵も実は変わらない。インパクトと絵の丁寧さは残念ながら比例しない。むしろ単純な方がインパクトはある。(これが額に飾ってあるならば話は別だ)
右の年賀状はオバケのQ太郎に出てくるキャラクターではない。ニワトリのトサカを見ていると何故か王冠に見えてくる。シンプルにデフォルメして、まるで安売り屋の如く徹底的に無駄を省いて、辛うじてトリに見えない事はない…という所まで簡略化してみた。
これをニワトリというには、あまりに見る人の温かい心が必要である。私の書いているショートショートの心暖まるお話と似たようなものだ。いわば受け取る人の心を図る物差し踏み絵年賀状と言っても良い。
さあ、これであなたの友人の心の許容度は測ってみよう。