書の機会書道は嫌いだった。墨を擦って文字を書くまでの儀式に耐えられなかったので書道を学ぶ機会はなかった。筆なんてマンガを描く時のベタ塗りにしか使った事がない。だが、筆のタッチは好きだ。自分では書けないが頭の中にイメージは浮かぶ。迎春の文字は技術力不足で頭の中に描いた筆のイメージが再現されているとは言い難いが、自分の筆跡でIllustratorを使って再現した。 コンピュータは頭に浮かんでも技術がなければ出来なかったことを可能にした。グラデーションを作るだの線を書くだのという単純な行為から人間を解放した。 逆に言えばコンピュータで出来る機能を使って描いてもそれは操られているだけに過ぎない。如何に頭の中に描くかが全てだ。浮かんだイメージを如何にして再現するかが技術とも言える。頭に浮かぶが出来なかった人には良い機会が訪れた事になる。この機会を逃してはいけない。コンピュータには決して操られたくはない。 機械は操られるものに非ず操るのものである。しかし、機会には人間は時として翻弄されるのも確かなようだ。 (ふゆき)普通の場合はこちらです。よくある質問などはまみたろうさん作のデザイン年賀状楽しみ方マニュアルで。 ●画像ダウンロードJPEG画像|PDF |
イラスト&デザイン/田中冬木
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ふゆきデザイン年賀状 |